ヘルペスへの感染と検査結果

ヘルペスという病気は、単純ヘルペスウイルスによる感染によってもたらされる病気であり、小さな水ぶくれが患部に生じて、痛み、かゆみがあるという症状が一般的です。なかにはこれだけでは済まずに、発熱があったり、患部に近い部分のリンパ節が腫れてひどい痛みが出たりといったこともあります。
この病気には、くちびるにできやすい口唇ヘルペス、性器にできやすい性器ヘルペスという区別があって、ウイルスの型もそれぞれ異なっています。病気の症状があらわれた場合、一般には皮膚科、部位によっては婦人科や泌尿器科などを受診することになりますが、ここでは血液検査などが行われて、その結果から感染しているウイルスの種類や型を特定することになります。
この検査については、簡易なものであれば、ポリメラーゼ連鎖反応とよばれる方法によって、ウイルスのDNAを迅速に増幅して結果を出すというものがありますが、中和試験などの方法でウイルスの抗体を検出するという一般に行われる方法であれば、正確な検査結果がわかるまでには5日程度かかることになります。
もっとも、ヘルペスの場合には、症状からこのウイルスへの感染があることはかなり明らかですので、早めに抗ウイルス薬を投与して治療を行うことになります。抗ウイルス薬についても、投与しはじめたときから5日間程度使用すれば、ウイルスの増殖がおさまり、症状が改善するという効果があらわれるのがふつうです。ただし、もしも5日以上使用しても薬剤の効果がなかったという場合には、ウイルスそのものではなく、他の病原性細菌が二次感染している可能性や、そもそもヘルペスではない別の病気であったという可能性もありますので、医師の慎重な判断が求められます。